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【読書メモ】心理カウンセラーが教える話を「聴いて」人を育てる技術ー認知特性ー2/3

 

 

 

期末試験が終わりました。

 赤点ギリギリだったり、完全に赤点の生徒だったり、はたまたほぼ全てで満点の生徒だったりと三者三様です。

 

 集団授業だと全く理解できないのに、個別で面倒を見てあげると途端に理解してくれる。そんな生徒もいます。

 おそらく集団で授業を受けると、勝手に「自分には関係ない」と思い込んで

何も話を聞かないタイプなのかもしれません。

 卒業までになんとかせねばなりません。

 

 上記の生徒ほどではないですが、クロンバックの適性処遇交互作用にあるように

同じ教え方でも染み込み方はまちまちです。

 本書籍でも「認知特性」の言及がありました。

 物事を認識するとき、どんな形での情報に重きを置くかは人によりまちまちであり

それがその人の認知特性です。(以下一部抜粋)

【視覚優位(Visual)の人の特徴】

 ・写真、図など目で見てわかるものを使うと理解しやすい。

 ・何か記憶するときには、頭の中で絵にして覚える。

 ・見かけを大事にし、身なりはきちんとしておしゃれ。

 ・「話が見えない」「答えが見えた」など、視覚を使った言い回しを好む

【聴覚優位(Auditory)の人の特徴】

 ・相手の声のトーンに敏感である。

 ・頬に手をあてたり、相手のほうに耳を傾ける。

 ・聴いて学習するのが得意。

 ・声の調子や言葉に反応しやすい。

【身体感覚優位(Kinesthetic)の人の特徴】

 ・ゆっくりと話してもらうほうが好きである。

 ・動いたり話したりするスピードはとてもゆっくり。

 ・具体的感触のあるものや体のふれあいに反応しやすい。

 ・身体感覚を表す言葉(暖かい、ドキドキする、絹のような手ざわりなど)を好む

【言語優位(AuditoryDigital)の人の特徴】

 ・論理的な説明や事務的なトーンのほうが伝わりやすい。

 ・独り言を言っている時間が多い。

 ・人の話には、筋道が通っているか、理にかなっているかどうかに関心を示す。

 ・落ち着いた話し方をする。

 人により特性は異なるため聴覚優位な人には声のトーンに気をつけて話をし、言語優位な人に対しては明瞭で具体的・論理的に説明しないと伝わりにくいです。

 それぞれの優位感覚に訴えるように、自分の得意な感覚以外の表現方法も取り入れる必要があります。

 

 自分の優位感覚だけを使って表現していると、「よくわからない」「インパクトが足りない」と言われてしまいます

 勉強方法でも書いて覚える派、見て覚える派、音にして覚える派など色々「派閥」がありますよね

 

。自分がわかりやすいと思う方法も実は、他の人にとってはしっくりこないことだってあるわけです。

効果的に伝えるうえで大切なことは、何を伝えるかということだけではなく、いかに伝えるかということ

 書いていて気づきましたが至極当たり前のことですね。

 ただ、授業に慣れて「自分のスタイル」のようなものが出来上がると蔑ろになりがちです。

 授業のスタイルや教え方を変化させるのを止めてしまうんですよね。しっくり来るからこれでいいか。と。

 初心に戻り再度この認知特性を意識して、授業や生徒指導のスタイルを柔軟に変えていきたいです・