【読書メモ】心理カウンセラーが教える話を「聴いて」人を育てる技術ー傾聴とラポールー1/3
生徒とおしゃべりしてますか。
小規模な学校の特性か生徒と面談をする機会がとても多いです。
面談といいますかおしゃべりに近いときもありますが…。
進路の話、勉強の話、生活習慣の話、悩みの話と十人十色です。
メンタル的にトラブルを抱えた生徒もいるので
カウンセリングチックなこともします。あくまでも「チック」です。
話題によらず「傾聴」「共感的理解」「受容」のカウンセリング三大原則は
効果を発揮します。
上記のような表面的なエッセンスは知っていましたが、もう少し突っ込んでみようと選んだのが表題の書籍です。
読み進めると役立ちそうな事柄が盛りだくさんでした。
分けてまとめようと思います。今回はラポールの形成です。
ラポールは平たく言えば信頼関係のことです。
ラポールが形成されば本音を語ってくれますし
納得し我々の意見を聞き入れてくれることも多くなります。
その形成手段についてまとていきます。
相手が「疲れた……」と言っているときに、「何言っているんだ! まだ若いんだから頑張れ!」と、相手のボールを受け取る前に、自分が投げたいボールを投げていることはないでしょうか。相手は、ただ「疲れたのか……」と受け取ってほしいだけかもしれません。いったん受け取ってから、その後で「頑張れ!」と励ましても遅くはないのです。
やってしまいがちです。向こうの事情を聞くことなくこちらの要望を一方的に話して、納得「させる」ようなことを昔はしていました。
例えば遅刻したり、欠席が目立つ生徒にとりあえず「遅刻するな」と一方的に言うこともありました。一方的なコミュニケーションに納得は存在しないと思います。
あなたの意見を本当に伝えたいときには、相手が全部話して吐き切ったときに伝えてみてください。
今は事情をじっくり聞いて理解を示した後、「それは分かるよ。分かるけれどね…」と続けています。
話を聞く際はその態度も大切です。(常識的なものですが…)
①相手が話しているときは、作業の手を止めて聴いているか
②相手のほうを見て聴いているか
③腕組みや足組みをしないで聴いているか。
何気ない雑談もそこにカウンセリングマインドを持って臨めばより有意義なものになっていきます。
リソースは、そのことを思い出すだけでエネルギーがわいてくるような過去の成功体験、楽しい思い出、尊敬している人、自分のことを愛してくれる人、夢中になっていること、趣味、お気に入りの場所などのこと
リソースを話すことで人は活性化します。
「相手のリソースを聴く」ということは、相手から元気を引き出していくコミュニケーションスキルです。
ユダヤのことわざにもこんなものがあります。
人には口が一つなのに、耳は二つあるのは何故か。
それは自分が話す倍だけ他人の話を聞かなければならないからだ。
先生は話す仕事ですが、それとともに聞き上手でなければなりませんね。