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【読書メモ】30歳から読む論語 「自分磨き」のヒントが必ず見つかる!2/4

 

 

業務に時間的ゆとりがありましたので、諸々のデータ管理システムの一新をしていました。

まとまった時間がないと、取り掛かりにくいものを今のうちに片付けておきたいです。

 

前回の続きです。

子曰く、歳寒くして、然のちに松柏のむに後れたるを知る

 

自分がトラブルを抱えているときにどれだけ他人のことを考える余裕があるか。それが正味の人間の心の容量

 厳しい冬の寒さでも、常緑樹は青々と緑を保っている。苦境に立たされたときこそ、その真価が発揮されることを比喩的に表現した一節ですが、似たような言葉で「その人の人間性はピンチのときに現れて、その人が犯すミスはその人を表している」というのもどこかで聞いたことがあります。

 「人の上に立つ者は部下から敬われているようで、たえず落ち度を探されており、恐れられているようで侮られ、親しまれているようで疎んじられ、好かれているようで憎まれているものだ。したがって、部下を扱うには碌(給料)で縛りつけてはならず、機嫌を取ってもならず、遠ざけてはならず、恐れさせてはならず、油断させてはならないものよ。つまるところ、部下を率いる要点は部下に惚れられることだ。これを別の言葉で心服と言うが、上に立つものは心服されねばならない」

 2000年以上も前に記されていたとは思えないほど、生徒の本質をえぐり出していますね。彼らは試してくることがあります。どこまでやったらセーフなのか…と。そして、「先生だって〇〇してたじゃん!」のネタを探して、よくこちらを見ています。

子曰く、君子に侍するに三つの愆ちあり。言いまだ之に及ばずして言う。之を躁と謂う。言これに及んで言わざる。これを隠と謂う。いまだ顔色を見ずして言う。これを瞽と謂う……………季氏

君子と話すときしてはならないことは

一つは聞かれもしないのに性急に口を出すこと。

二つは訊かれたことに答えないこと。

三つ目は相手の様子を見ないで一方的に話すことである。

だそうです。上長に報告する際も心がけるべきですし、生徒対応でも意識せねばなりません。特に3つ目。個別面談や説諭の際、あれこれ考えてきた言いたいことを一方的に話してしまうことがないようにせねばなりません。言ったつもりになっていて、実のところ本人には伝わっていなかったりして…。