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【読書メモ】30歳から読む論語 「自分磨き」のヒントが必ず見つかる!4/4

 

 

最終章です。

書いていて思いましたが、何でもかんでもまとめればいいというわけではないですね。

長くとも2記事で完結させるようにまとめます。

長くなると要点もぶれますし、短くしようと思考する過程で知識の咀嚼が伴うため

自分の記憶に深く刻まれると思います。

 

「人間の判断基準は、まず、どんな行動を取っているかである。次にその行動の動機、三番めに結果に対してどれだけ満足しているかだ。この三つを見れば、レントゲンで見るように透けて見える(子曰く、その以すところを視、その由るところを観、その安んずるところを察すれば、いずくんぞ廋さんや──為政篇)」。

 生徒指導の際に役立つ考え方だと思います。

その生徒がとっている表面的な行動だけで

人となりを判断するのではなく

その生徒の背景を掘り下げねばなりません。

葉っぱを観るだけでは、根っこがどうなっているのかわからないのです。

そしてその根っこを知れば、根本的なアプローチを生み出す余地が生まれます。

成長しない人にかぎって、失敗するとごまかそうとするものだ。(小人の過つや、必ず文る)子張篇

過ちを犯すことはだれにもある。しかし、その過ちを反省せずに何度も繰り返す。つまり過ちを改めないことがより重大な過ちなのである。(子曰く、過ちを改めざる。これを過ちと謂う)

「一年目は間違えるのが仕事」「上司はいいニュースより悪いニュースのほうが聞きたい」と仄聞しますが、あながち間違ってはいないと思います。

ミスを反省することはもちろん大切ですが、それを改善につなげていくことがいちばん大事なことです。

初心者はまず型を覚えるところからはじまる。型さえマスターすれば、いつでも応用が利くからだ。ところが、この型をきちんと覚えず中途半端にしかマスターできていない人もいる。これは「形無し」と呼ばれてもしょうがない。型を勉強したうえで、オリジナリティ溢れる境地を開発できた人の場合、今度は「型破り」と呼ばれる。

 

読んで、ぐさりと刺さった言葉の1つです。

昔は自分のやり方にオリジナリティを求めるタイプの人間だったので

(今もその嫌いがありますが…)教え方や授業の形、活動など自分で作り出してばかりでした。

確かに、新しいものを作るのは大切ですし挑戦することは大切です。それは決してなくしてはなりません。が、その下地として、先人たちが積み上げてきたものが身についてこそ中身のある「オリジナル」が出来上がるのではないでしょうか。「守破離」の考え方ですね。

型がある人間が型を破ると『型破り』、型がない人間が型を破ったら『形無し』なのです。