【読書メモ】できる人の「気づかい」の伝え方: 上手に、効果的に、さりげなく
テレビをつけると新型コロナウイルスの話題で持ちきりです。
多くの人が思いつく対策の一つがマスクなのではないでしょうか。
そんなマスクの需要が高まる折、マスクの転売が問題になっているようです。
実際ヤフオクで眺めてみると100均のマスクがびっくり価格で落札されていました。
15倍。いたずら入札の可能性もありますけれども・・・
出品している方は自分が儲かればいいと思っているのでしょう。
自分が買い占めたせいで、マスクを適正な価格で手に入らない人に
思いが巡らないのでしょうか。
そういった人間性に関わることだけでなく、様々な場面で
「気遣い」ができる人になりたいです。
ただ「気遣い」ってなんなのでしょう。そこで表題の本を読んでみました。
自分に示唆を与えてくれたものを以下に抽出しようと思います。
「自分がどう感じるかではなく、相手がどう感じるか」
気遣いとは他者の視点から状況を捉えて取るべき行動を考えて
自分の行動を変えることが気遣いの本質といえます。
上司への報告であれば、上司は何を知りたいのかの視点に立って
報告内容を考えるべきなのです。その観点で考えれば
自分がすでにやったことではなく「これからやろうとしていること」も
伝えるべきですし、事実を先に伝えて意見・感想はオプショナルという
報告の大原則にも合点が行きます。
上司に怒られた際も、「すみません」はメインのセリフではないです。
相手の関心事は、反省の気持ちよりも「再発の可能性は無いのか」です。
再発防止のためどう自分の行動を変えるのかを言語化するのが
求められる気遣いなのです。
メモでの情報伝達も紙を渡したり、置いておくだけでは不完全です。
渡しただけで伝えたつもりになっている内はまだ自分の視点のままです。
そのメモで上司は理解できたのか、不足している情報は無いのか。
そういった視点に立って考えて、再度口頭でも伝えなければなりません。
生徒指導にも言えるのではないでしょうか。
「~って言ったのに、やってない」と愚痴を吐露するではなく
それは「言っただけで、伝わっていない」と考えるべきだと思います。
「相手の気持になって行動する」この使い古されたことばを
我々大人はどれほど実践できているのでしょうか。
胸を張ってYESと言えるように日々を送りたいです。